中間ストーリー2
               〜ギルバードの手記〜

第三師団の隊長メイガと同じく副隊長ニックが、ラール山の山頂にある山小屋から降り、正男達の討伐に向かった頃・・・。

山小屋の戸を叩く者が居た。



「あれ〜? メイガさーん・・・ 居ないのかな・・・ しょうがない・・・・・・手紙だけここに置いておくか。そうすれば読んでくれるだろう。」

そういって、彼は手紙を机の上に置き、部屋を後にした。



彼は誰かに頼まれて手紙を渡しに来た、兵士のようだった。



*****************************************************メイガへ*************************************************************



どうだ?調子は。反逆者騒ぎで大変だろ?  ま、お互い様だな。
全く・・・反逆者達もちょっとはオレ達の事も考えて行動してほしいもんだなww

さてと 前置きはここまでだ 本題に入ろう
お前等が反乱人捜索部隊の本体を置いているラール山、どうやらちょっと「特殊な」山らしい。
お前 あそこに山賊が居るのを知ってるか?  名前は・・・そうそう ヘインド山賊って名乗ってるらしいぜ。
名の由来は分からねぇけどな


普通の山賊ならわざわざこうやって手紙を送ったりしねえ
山賊なんか俺等の兵士でさえ一瞬で倒せるからだ
ヘインド山賊は目的や思想も能力も他の山賊と何の変わりも無い
それはつまり ぱっと見ただけでは他の山賊と全く見分けがつかない事を意味するわけだ



だが

絶対にその山賊には手を出すな
出したら・・・おそらくお前の部隊は全滅だ  お前も含めてな

ただ さっきも書いたとおり山賊としての特徴は無い
だからその山に現れる山賊は全て殺すな



理由だが・・・どうやらその山賊の頭二人はベイルらしい
それも・・・産まれた時からのな

訳がわかんねえ・・・
ベイルっては今年になってから人間が急に突然変異して出来たものだ・・・・・・そのはずだ・・・。
だが その例の二人の過去を調べてみたらベイルとしての能力を使っているだろう事件が何度も起こっている・・・
それも雑魚のベイルじゃねえ・・・ お前より強いかもだ・・・
分かったな? 絶対に山賊には手を出すなよ? 死にたく無けりゃな。

この手紙がちゃんとお前の元に届くのを信じている
任務が終ったら俺の部屋へ来い
いい酒が飲める店を見つけたんだ!!

第一師団隊長ギルバードより

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・・・・・・その手紙がメイガの元に届く事は無かった。



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メイガ「・・・・・・」

ニック「暇だなァ 何か面白い話無いか? メイガ隊長ー」

メイガ「黙れ 反逆者どもが何処にいるのか黙って探せ」

ニック「チッ 白けてやんのw         おっ!!  山賊どもがいるぜw 

ニック「隊〜〜長〜〜  暇潰しに ニ、三人殺してきてもいいよなぁ 一応害虫なんだし?」

メイガ「・・・・・・いいだろう 山賊を一掃することは我等、軍の仕事でもある。 ただし手短にな」

ニック「OK!!  死ねw」

ニックの紅刀がまだ何も気付いていない山賊の喉を貫いた。




その行為が後に大きく彼等の運命を変える事になる。


* BGM from nerve *
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