決着

AM5:12  〜村北門付近〜



ザトシ「やっと着いた〜・・・・・・・・・正男は何処に・・・!!













ザトシが見たものは、正男の被っていた帽子・・・・・・。








幾分汚れていて血も付いていたが、その血はまだ新しかった。






ザトシ(良かった・・・  まだ望みはある・・・!!)







???「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ・・・トシ・・・・・・」




ザトシ「正男か!?」




正男「逃げろ!・・・ザトシ!!」

ザトシ「・・・? 何言って・・・☆」



正男「・・・・・・早くしろ!」



ザトシ「俺とお前は親友だ!何を言ってるかしらねえが、放って行けるか!」



正男「・・・・・・」



ザトシ「そういや、さっきの狂人はどうした!?」



正男「・・・ 遅かったか・・・」












???「二匹目♪」

ザトシ「!!」



ザトシが振り向くと、そこには大剣を構え狂気の笑みを浮かべているベリアルがいた。




〜数分前〜






ベリアル「神は言っている・・・!お前じゃ俺には勝てない!このままだとお前は死ぬと!
             神の言うことに逆らったら死ぬぞ?だから逆らわずに死ねッ!」


正男「がっ・・・!」







ベリアルのラッシュに対応しきれず、押し切られていく正男。





正男「糞がっ!」






剣を振り、ベリアルを叩き切ろうとするも・・・。












軽く身を引いてかわされ、隙だらけになった体にサマーソルトキックが飛んでくる。







空中で回転するベリアルの足に、顎を強打。








脳が激しく揺さぶられ、めまいを覚える正男。








しかしベリアルはその攻撃のチャンスの間にも、攻撃することなくただ正男が回復するのを待っていた。










正男「・・・てめぇw」



ベリアル「・・・・・・こんなのに悪男はやられたのかよ?」





正男「・・・これでも喰らえ!」





正男はさっき軍の兵士から奪った銃をベリアルに乱射した。




ベリアル「!!」



ベリアルはとっさに避けようとしたが弾丸の一発が左耳をかすめた。



ベリアル「痛えな おいw」



正男「うらあ!!!!!」


 
ベリアル「ちっ・・・」






ベリアルは地面に突き刺した大剣を取り出し、弾丸を防いだ。



正男「まだまだ!」



ベリアル「甘いw」






ベリアルは大剣で全ての弾を打ち落とした。






正男「!!」



そしてベリアルは、ポケットから取り出したナイフを正男の持つ銃の銃口に向かって投げた。





ベリアルの投擲技術は正確で、とても早かった。 早すぎて銃を動かす間さえ与えないほど・・・













そしてナイフは正男の銃の銃口に突き刺さり、銃は使い物にならなくなってしまった。












正男「・・・!!」





正男(化け物かよ・・・止まってる的ならともかく・・・)





そして正男が気付いた頃にはベリアルは正男の背後に回り その凶刃を振り下ろしていた。




















正男:ギャッ(゜∀。) バタッ( _ _ )



実際にはベリアルは正男を殺さず、大剣の柄で正男の頭を強打したのだった。



ベリアル「悪男の分はこれでチャラだw 何より俺に一撃を与えた奴は久しぶり・・・ お前は将来強くなりそうだw 生かしといてやるよw」



ベリアル(つっても、どうせ他の仲間がこいつを助けに来るだろうな・・・・・・それまでここで待っとくかw 楽しめるかもなw)


AM5:04  村内部 農場付近

クリス「くっ・・・これが対頂角隊長格・・・」



メイガ「理解したか? 貴様等では私には勝てん 強さが正義だw  フレイル・スラッシュ

光のカッターがクリスに向かって飛んできた。



クリス「・・・!」



メイガ「・・・終わりだw」



クリス「やっぱ・・・無属性のままでベイルに勝てるわけ無いわね・・・」



メイガ「・・・?」










クリス「ガイア・ネオアイス

メイガ「!」

クリス「喰らいなさい!」




メイガの足元の地面に霜が現れだした。







メイガ「貴様っ・・・ベイルだったのか!!」



メイガは地面を蹴り、空中に逃れようとした・・・が、



霜は次々に大きくなり、メイガの足を氷漬けにしてしまった。
                      

          
メイガ「ぐっ・・・ くそっ・・・」



そのまま氷はメイガを侵食し続け・・・




























メイガ「舐めるな!! これが私の・・・最強の技だ!!」    

メイガ「ヴァイパーレイン!!

メイガの頭上に白い光が現れ・・・空に吸い込まれ始めた。

その光は雲の様な形になり・・・




雲から現れた光の雨が、クリスの頭上へ降り注いだ。


AM5:05 村内部 住宅街付近

浩二「強い・・・だけど悪男より少し強い程度かww」

ニック「強い・・・だけどメイガより少し弱い程度か;;;」

浩二「終わりだ えいっ」

浩二はニックの鳩尾に蹴りをいれ、倒れこんだ所を背後に回り後頭部を強殴した。

ニック:ギャッ(゜∀。) バタッ( _ _ )

浩二「上の文の使いまわしかよ・・・orzまあいいや・・・早くクリスを助けないと!!」


 同刻   村内部 農場付近




メイガ「終わりだwwww」





クリス「! アイス・シールド!!




メイガ「何て手抜きな技名だw  どちらにしろ・・・そんな手抜きな名前その程度の・・・技で防ぎきれるほど・・・この技は甘くないぞ?」




氷の盾は、無数に降り注ぐ光の雨を防ぎきれず、ひび割れ始めた。





クリス「!!」






???「ラッキーw 獲物発見だw」









メイガ「ん? 何者だ?」





???「OK♪ まー、そう焦んなよw ヘインド山賊っていう訳分からん山賊の長、 人呼んでウェスカー隊長 ルシファーだww」





メイガ「貴様・・・手配書の・・・」




クリス「・・・? あれ? 光の雨が止んでる・・・」




メイガ「そこの小娘はもう動けないだろう・・・ 貴様もそうしてやるww」



さっきの光の雨の影響で、メイガの足をクラッチしていた氷は砕けていた。

ルシファー「来いwwww」


メイガ「フレイル・スラッシュ!




ルシファー「はぁ〜w」





ルシファーは右腕を差し出した。



ただ、静かに。



メイガ「何をしている? この光のカッターは触れると即座に斬られるw 右腕をくれてやるつもりか?」




ルシファーはその忠告に耳を貸さず、右腕を飛んでくる技に向けていた。









メイガ「馬鹿か? 受け止めるつもりか?w  やはり山賊らしく知性も無いらしいなww」




そして光のカッターがルシファーの右腕に触れた・・・




そして・・・

























ルシファーはほんの一瞬右腕を左に動かし、反動を付けて光のカッターの側面にぶつけた。












そして・・・光のカッターは吹き飛んだ。








メイガ「なっ!!」

ルシファー「切れ味良い武器ほど横からの攻撃には弱えからなww」












メイガ(そういう問題では無い・・・
    少し間違えれば己の右腕を失ってもおかしくないのに、実行する覚悟と度胸・・・ 
         あのスピード・・・ 
    そして何よりあの技は光で補強してある・・・・・・こいつの腕力・・・属性攻撃をも凌駕しているとでもいうのか!? 
    化け物が・・・・・・!)
























いつの間にか、メイガの体は宙を舞っていた。



メイガ「ぐばぁhr」




ルシファーは一瞬でメイガの背後に回りこみ、蹴りを加えた。

メイガ「ぐうぅ・・・っ!!」






メイガは吹き飛び・・・・・・・・・メイガの飛ぶ勢いは止まらず 数十メートル先の岩盤に激突した。

メイガ「がぁああ・・・っ・・・」







メイガ(・・・・・・ホントに今の・・・無属性攻撃か・・・? 属性攻撃でもああはならんぞ・・・!!・・・強すぎる・・・   
    何っ!!疾い!!)


ルシファーは何と、3秒もしないうちにメイガの目の前に再び現れ 蹴りを喰らわせた。





メイガ「ああああああああああああああああああああぁぁあぁぁあああぁぁぁあぁぁあぁあああああぁあああごごごろgrgrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrgrrrrrrrrrrrrrr」



骨が数本折れる音がし、メイガは血を吐いた。






ルシファー「甘いねェ・・・実に・・・ お前はさっき、光の雨をそこの女に喰らわせていた・・・ だが何故そこで攻撃を止めた? そこが甘いんだよ 分かる?」



メイガ「・・・!?」




ルシファー「所詮お前は、人を殺めた事があっても出来れば避けたいと考えてる臆病者・・・・・・ 殺める事に誇りを持ってる俺とは、勝負にすらなってねえんだよww」

メイガ「・・・ぐ・・・」



ルシファー「最後に勝つのは・・・迷いを振り切った奴だ・・・迷った奴から死んでいく・・・これが俺等の世界なんだ・・・」



そしてルシファーは足を再び振り上げ笑いながらこう言った。












ルシファー「だから・・・俺は・・・・・・迷わねえ・・・w」









浩二「何だ!? 今の音は・・・・・・? ん? あれは・・・雨・・・・・・?」


メイガは死んでいなかった。

メイガはルシファーの蹴りが当たる前に身をかわして、ヴ
ァイパーレイン
を発動したのだ。

メイガ「・・・喰らえ・・・!!」

ルシファー「この技は・・・なかなかだなwww」




ルシファー(こいつ・・・二度目の蹴りを放った時、もう動けないだろうと思ったんだがな・・・・・・
       何かに気付いて、吹っ切れた顔してやがるぜ・・・ww       ・・・だが・・・殺人者に目覚めた顔じゃねえな・・・・・・・ww
       つまんね〜の♪)



メイガ「私は気付いた・・・真の悪とは何かをな・・・・・・ 権力に刃向かう、そこの小娘のような存在ではない・・・・・・貴様等こそが・・・悪だ」



ルシファー「違うww 悪なんて人それぞれだ・・・www
       俺の”悪”は、雑魚だよw」


ルシファー「ちょっとあれはダルいなww  飛ばすか・・・・




ルシファーはそう言って、手から赤闇を放った。






メイガ「・・・?何だ?あれは・・・」





そしてその闇は・・・光を包み・・・吸収し・・・闇に変えた。





メイガ「なっ!!」

ルシファー「闇と光は紙一重、何てな? 光属性を強力すぎる俺の赤闇属性で・・・無理矢理潰して・・・変化させたんだよ・・・w」



そして闇は矛に姿を変えルシファーの手に収まった。



ルシファー「消えろwww」



しかしメイガはもう既に逃げていた・・・。

ルシファー「ちっ・・・逃げるとはひでぇぜwwww」



そしてルシファーは去った。


浩二「確か、この辺りに雨が・・・・・・クリスは!?」

クリス「う・・・っ」

浩二「クリス!!」

浩二はクリスに駆け寄った。



クリス・・・少し怪我しているけど命に関わるレベルでは無さそうだ・・・



・・・良かった・・・

浩二「早く僕の肩に・・・・・・村の医者に診せよう!」

そうして浩二はクリスを肩車しながら医者へ向かった。


AM5:14  〜村北門付近〜

ベリアル「・・・俺を見た瞬間にこいつも気絶しやがった・・・」

ザトシは気絶していた

ベリアル「んじゃっ 兄貴も消えた事だし・・・俺も消えるかwww」


ベリアル「楽しかったぜw」 



pm.1:14  〜村北門〜

クリス「じゃあ・・・全員の怪我もある程度直った事だし・・・・・・少し話があるの・・・」



正男達「・・・」



クリス「私は・・・ベイルよ・・・」



正男「何っ!」



浩二「それで前、カキ氷を簡単に作っていたのか・・・」



ザトシ「いや、気付けよww」



正男「で・・・ベイルになった日の記憶とかあるのか?」



浩二「カキ氷とベイルを結びつけられる訳ねえだろw」



ザトシ「で? 喧嘩したとき何か無かったのか?」



クリス「その日は確か・・・街に出かけてたわ・・・」



正男「・・・街?」



浩二「そういえば・・・氷の剣を使ってたような・・・」



ザトシ「気付けよ 馬鹿がw」



クリス「ええ ‘世界の中心’とも言われる”エル・ルガー” そこに少し見物に逝ったの」



正男「・・・で?」



浩二「(`Д´#)黙れ カスが」



ザトシ「(`Д´#)」



クリス「地図に無いはずの場所に・・・変な教会があったの」



正男「・・・」



浩二「ボカボカ」



ザトシ「ドカバキ」

正男「うるさいwww」

浩二&ザトシ:orrrrrrrrrrrrz

クリス「その中に入ってからの記憶は無い」



正男「クリス・・・そこに案内してくれねえ?」



クリス「分かったわ」



正男は出発しようとした。



浩二「え? 何しにいくの?」



正男「多分、その教会がベイルへの鍵だ」



浩二「・・・」



正男「俺たちが国家を止める力を得る為には・・・俺たちもベイルになるしかない!」



ザトシ「分かった・・・でも少し寝てからにしよう( ゜∀゜)b」

正男「(゜∀゜)b」


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