ストーリー


兵士「くそっ・・・」

呻き声をあげてその場に伸びている兵士を見て、真治は冷や汗をかく。


真治「・・・今更だけどさ・・・ 俺、こんな事しちゃったよ?これって良い事なのか?」
勇治「ダメに決まってるよ、せめて神器とってからにしてほしかったよ」

真治「・・・まあ仕方ないだろ、何か疑われてるみたいだし」 
勇治「親殺しの罪で囚われた桐生さんみたいだ」





その時だった。後ろから足音が聞こえてきたのは。 


???「騒がしいな・・・と思っていたらこのザマだ・・・」 


怪我をしている兵士を背負いながら、一人の男が姿を現した。
真・勇「!?」 


???「・・・やったのは貴様らか?」 

真治「バレちゃしょうがねえ、二度と喋れねえようにしてやんよ!」 

副管理人「完全に悪人のセリフじゃないかw」 

真治「食らえぇぇぇぇ!」 




真治はそう叫ぶと木刀に鎖をつけたダサい武器を振り回し始めた。 



???「・・・プロミネンス・ボマー・ブラスト」

ドォオオオオオオオン!




彼がそう呟くや否や、ガスタンクが暴発したかのような音が辺りを埋め尽くした。

周りに有った筈の草木や、街灯が吹き飛んでいるどころか、灰となった建物すらあるのである。

無論、そんな威力の技に真治の武器も耐えられなかった。 


真治「ぐはぁ・・・・・・くそっ・・・強ぇ・・・」

勇治「兄さんの木刀結局出番ないじゃんww」 



真治「面白いw どうだ、ここは我々に身を預けないか?時給600円、今ならチップ○スターのおまけまであるぞ」 

勇治「何処のアルバイトだよw てゆーかおまけ必要ないし! 商品名バレバレだし!」 

真治「・・・っていうか名前は?」 


???「私の名は、ゼルギア・ガルム。 残念だが私はダイアンに所属している。貴様等の悪ふざけに付き合っている時間は無い。」 

真治「・・・そうか、小手調べにやっちゃうかぁ!」 

ガルム「・・・いや、既に貴様の体力は少な・・・」 

真治「何を言うかぁ! 俺はこの通り・・・」 





真治「ぐああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」




勇治「重体・・・だと・・・?」


ガルム「・・・等価交換だ。貴様らが兵士を傷つけた分、貴様にも傷付いてもらったまで。私は貴様らを捕える気は無い。面倒事は好きで無いのでな」


ガルム「そう怖い顔をするな。私に貴様らを捕える気は無い。面倒事は好きで無いのでな」

ヒュン

ガルムは去って行った。
真治「・・・くそ・・・アイツも能力者かよ・・・!」 






そう呟いていた時、勇治の耳にふと奇妙な音が聞こえてきた。



それは甲高い金属音。



例えるなら、刃と刃がぶつかり合うような音だ。



その方向を見てみると、ダイアンの兵士等が一人の男を囲んで集中攻撃を浴びせている。



アイツも反逆者なのか?無論只の反逆者ならば既に命を落としていてもおかしくないのだが・・・。



勇治「・・・兄さん、加勢に行こう」

真治「無論そのつもりだ、それにしても一人で二十人の攻撃を受け持ちこたえているとなると強者なのか?」

勇治「・・・多分。とにかく兵士等を無力化しよう・・・!」





勇治「・・・ところでさ・・・兄さんにとって無力化って何?」

真治「それはその・・・あれだ、ほら、気絶させる事だろ。人の命は金では買えねえし。命を奪う奴等ってのは最っ低な奴のする事だ」

勇治「・・・いや・・・前のステージで思いっきり殺してたよね、人事みたいに言ってるけど」

真治「何言ってる、あれはその後管理人によって訂正されたのだ」

勇治「そんな裏事情話せなんて言ってないよ! 本当は死んでいたって事でしょ?」

真治「ああ・・・ 確かに俺は人を殺した・・・    何が悪い!」

勇治「・・・死ねw」

真治「orz」



勇治「・・・っていうかガルムが去った瞬間かなりシリアスっぽさが落ちたよw さっきまで結構進み具合良かったじゃん!」
真治「・・・・・・くそっ・・・シリアスシリアス言ってたらシリウスを思い出してしまった・・・どうせ俺もうすぐシリウスに主人公の座取られるんだもんな・・・政権交代ってやつだ・・・」

勇治「無視かよ・・・」





???「何かお困りですか?」

真・勇「!!!」

???「私の名は・・・」










菩薩様1「神だァ!!!!!」



真・勇「また変なのが来た・・・」

勇治「(ここにきて敵キャラまでシリアスさを忘れたのか・・・)」

勇治「・・・つーかそんな事言ってる時点で神じゃないよね・・・うん。」

真治「おお・・・神よ・・・私の主人公の座が危ういのです・・・どうすれば良いのか教えてくだされ・・・」

勇治「(何か言ってるし・・・ あの胡散臭い神とやらに対して何裏事情言っちゃってるの!)」

菩薩様1「良いでしょう、その主人公の座を狙っている人とやらを排除してあげましょう」

勇治「(そこは普通『神の力』とかじゃ・・・ ってか排除って言ってる時点で神じゃないじゃん・・・)」
               シ リ ウ ス
菩薩様1「では、さっそく死離兎守を取り除きに行ってきます」

勇治「(そんな名前じゃないのに・・・もう帰ってこなくていいよ)」

真治「・・・そろそろ本編に戻ろう、えっとどこのシーンだったっけ?」

菩薩様1「確か若い奴を助けに行くシーンじゃなかったっけ?」

勇治「何で知ってるのw」

菩薩様1「これぞ副管理にn・・・じゃなかった、紙の力だぁ!」

真治「今なんか言いかけてたような・・・ってか紙の力って何? トイレットペーパー?」

菩薩様?「な、何を言う、私は髪だぞ、そんな事を言って只で済むと思うなあ!」

勇治「結局全然シリアスにならないじゃん・・・」

真治「さっきから紙か髪か何か知らないけどさあ、本家に失礼だからとっとと正体現せ・・・」

副管理人?「だって変換押しても全然”神”って出てこなかったもの。」

勇治「もういいよ裏事情の話は!」

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単身で兵士と”戦っていた”男の年齢は真治より少し上ぐらいだろうか。

既に一方的な戦闘は終了し、そこに立っていたのは20人の兵士ではなく、一人の男。

護身用に銃を二丁持っているようだ。
ただ・・・その男の眼に”光”のような物を感じられなかったのは気のせいだろうか・・・。


真治「・・・助けに行く前に無力化されてんぞ・・・」 



勇治「ここで味方にする方が得策っぽいね・・・」

真治はこの時、こんな事を思っていた・・・






この男の眼、どこかで見た事ある・・・!




・・・思い出せねえ・・・



待てよ、こいつの眼・・・まさか・・・!

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時は数年前。真治たちが水没せし村に移住する前の事。

親等と生活している中、”ある男”が家に居た。

男の名は『迅龍』。ナルガクルガではない。

一応俺等の義兄であり、父が仕事に帰る途中に拾ったそうだ・・・

元々俺の家は裕福だった為、父母はどちらも仕事に行っていた。

この頃は戦争等が無かった。無論能力者も居ない。

そんな時・・・事件は起きる。

なんと迅龍が居なくなったという。

父母が夜に帰ってきて、情報をききだしたが何も知らないと言う。

・・・そして夜。両親は夜勤に行くときの事。

両親が仕事に行こうとしたその時、勇治の飼い慣らした鶏がけたたましく鳴いた。

いつもより様子がおかしかった。二人にとってはどうでもいい事なのだが、これはいわゆる野生の勘という奴なのかもしれない。


〜AM1:00 自宅にて〜

真治と勇治の目はパッチリと開いていた。何故か。

鶏が鳴くのを止めないから。

真治「・・・勇治・・・その鶏・・・何とかならない?」

勇治「いつもの様に鳴き止ませようとしてるんだけど、戻らないんだ」

ハァ・・・ 朝になったら親に叱られるな・・・近所からも苦情が来るだろう・・・

そう思いつつ窓を見た時だった。

真治「アレ・・・夕日じゃね?」

なるほど窓から見えるのは夜に似合わない赤とオレンジが混じったような夕日の色。しかしAM1:00 という時間帯にそんな事が有りえるのか。

よく見ると、煙のような灰色のものも・・・

真治「火事だァ!」

勇治「本当だ!」

運が悪い事に、燃えていたのは両親が勤めていたビルだった。

義兄が居なくなってなお親まで居なくなるのか・・・

二人はひたすら祈った。・・・というより、この二人の年齢からしては、”祈ること”しか出来なかったと言った方が正しい。

次の日・・・ 






両親を含め、20人の命がこの世から消えた・・・


その時からだっただろうか。


戦争という愚かな事が始まったのは。


その時からだっただろうか。


”能力者”とかいう奴が出てきたのは。



ナイスタイミング。というか何か納得がいかない。



二人は役所に行き、迅龍について調べてもらった。



親が死んだ今、せめて迅龍と再会したかった。



それで親が死んだ悲しみを少しでも和らげようとしたのだろう。



だが・・・




役所「そのような人は登録されてはいません、氏名を間違えたり等は・・・」




そんな馬鹿な話があるのか。




もう一度役所に迅龍の特徴などを教えて捜索願いを出したが、結果は同じだった。




結局二人のみで別の村へ移住したのである。





そんな霊や煙のように消え失せてしまった迅龍の眼に、似て・・・



ゆうじはギルギアをスカウトした




ギルギアが仲間になった!



ゆうじのレベルが上がった!



こうげき+2

ぼうぎょ+2

じゅもん+1

つっこみの良さ+27

ゆうじは呪文「アバタケタブラ」を覚えた!

真治「オイw なにしてるw」

勇治「こ、これは副管理人の謀略だぁ!」

真治「知るかw 何故ドラゴン〇エストっぽい事してんの?何か聞いたことある呪文だし!   俺上の回想で珍しくシリアスな事いってたのに・・・」

勇治「そんなの期待してないよ♪」

真治「orrrrrrrrrrrrrz」

ギルギア「自己紹介は面倒くさいからあとでします」

ギルギア「ところでさっき勇治から聞きましたが・・・村が爆破するとか」

真治「YES」

ギルギア「村を見ても何も起こってるようには見えませんが・・・」

真・勇「なッ・・・!」


あわてて後ろを振り返ったが、何も異常はない。住民が逃げたという事実以外は。

あれだけ慌てて此処まで逃げて来たというのに、何も起こらなかったというのか。

・・・そういえば一つだけ腑に落ちない事があった。
アナウンスをしたのは一体誰だったのかという事だ。
アナウンスが出来るのはあの村にある電磁塔という場所の制御室というところである。
また、水力発電所と電磁塔は正反対の方角にある。

水力発電所の様子が変になってきたのは水没3分前。窓から異常な量の煙が出ていたのを憶えている。
勇治「何で僕に言わないんだか・・・」
うるせぇ。アナウンスが聞こえたのは水没2分前。

生憎あの村には通信機能のような物が無い。つまり、どうしても人間の足、あるいは自転車で電磁塔に
知らせに行く事になる。
8q程の道程を1分で知らせに逝け、と言っているようなものだ。
そんな神みたいな技、陸上選手のボ〇ト選手でも無理だ。

何故こんな事を気付かなかったのか。

あの頃は混乱していたから気付かなかったのか。
となると、あのアナウンスが嘘という事も有り得る。
では一体誰が?何の為に?


勇治「・・・どうする?」

真治「制御室とやらに逝ってみよう!」

ギルギア「では私は敵の多いほうへ行き、囮になりますのでその間に二人は制御室へ・・・」

真治「いや、常人が勝つのはキツイだろ。ここは老人を相手に30秒で負けた俺が行く」

勇・ギ「ダメじゃねえかw」

勇治「安心なさい。このお方は闇属性の持ち主なのだァ!!!」

真治「おお! っつうかもはや中スト並のストーリの長さなんだが・・・」

勇治「とにかく後で会いましょう、ギルギアさん!」

ギルギア「はいw」











ギルギア「予定が少し狂いますが・・・仕方ないですねw」
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