ストーリー
- 真治「助ける・・・か・・・」
ぎるぎあ「『目の前で人が殺されるのを見たくないんだ・・・w』・・・みたいな事をほざいてもいいでしょうよw」
真治「暗殺事件・・・か・・・」
勇治「アリバイも無いからギルギアが犯人っぽいし・・・」
真治「ずっとギルギアの出番無かったしな」
真治「悪いがお前を助ける事はできねえな・・・ 所詮俺達は市民、ダイアンの兵士にすら話を聞いてもらえない分際なんだ・・・ もし俺達が力ずくでお前を守ったとしても、それは国家に喧嘩売ってるも同然になる・・・ 今迄ダイアンが誤解して攻撃してきた時は無力化したり発煙筒使ったりで逃れてきたが、ここで俺がお前を助けると、俺達が自らの意思でダイアンを攻撃したという事になるからな・・・」
アナトス「無駄に長い」
ぎるぎあ「・・・」
勇治「まぁ、ダイアンに喧嘩を売るのなら、それなりの理由が無いとね・・・ 向こうからしたら既に喧嘩を売ってる状態なのかもしれないけど、こっちから手を出したらいよいよ誤解を解く事は出来なくなる。まぁ、どの道協力はできないよ。」
真治等とギルギアは、決して仲間という訳ではない。
真治がギルギアに何かをしたわけでもなく、ギルギアが真治等に何かをしたわけでもない。
真治達にとっては、ギルギアの事は『自分と同じようにダイアンに追われている人間がいる』といった程度の認識でしか無かった。
故に、ギルギアの申し出を蹴る事は彼らにとっては至極当然の判断であり・・・・・・迷う余地も無い、自衛の手段であった。
勇治「悪いね、僕達は僕達の誤解を解かないと」
真治「そういう訳だから、まあ頑張りたまへ」
真治と勇治は気付かなかった。
自分達が明確な拒絶の意志を示した瞬間、ギルギアが発する空気が・・・微かに変化した事に。
ギルギア「これを聞いてもか?w」
真治「?」
勇治「いかれてるのか」
アナトス「・・・何だ?」
ロゼル「・・・まさか・・・」
そう言うとギルギアはどこから取り出したのだろうか、小振りの録音機を握っていた。
真治「・・・何だそりゃ?」
こうなる事が予想されていたかのように既に再生の準備は整っており、その手際の良さにダイアンの兵士達は動く事が出来なかった。
そして、ギルギアは躊躇無くテープを「再生」し・・・テープを真治達に投げつけたのだった。
ギルギア「受け取って下さい、『ダイアンの裏側の記録』ですよ・・・」
再生された内容
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???1「よし、ガルム、行くぞ」
ガルム「分かりました・・・ そうそう、例の人物達の処刑は終わりましたよ」
???1「そうか・・・ それでいい・・・」
ガルム「しかし、ウラヌス首領も大層な事を考えていたもんですねえ・・・ まさかあんな装備を手に入れる為だけに隣国の跡地の集落の民衆を皆殺しにしてしまうんだからw」
ウラヌス「あの装備さえあれば隣国も簡単に侵略できるだろう・・・ レニウムはまだこの計画を知らんのかもしれんが、成功すればかつての戦いが再び蘇るかも知れんな・・・w」
ガルム「成程ね・・・アンタは隣国ヴァングとは完全に敵対するつもりって訳だ・・・」
ウラヌス「ダイアンの首領の地位は利用できるからな・・・ 全ては復讐の為、只それだけだよ・・・」
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・・・・・・・・・・・・何だ・・・コレ?
・・・皆殺し? ・・・侵略? ・・・処刑?
唐突に聞かされた言葉の塊に、頭が付いていけなかった。
・・・ただ、ウラヌスというのは確かダイアンの首領だった筈だ。
・・・まだ具体的に考えも纏まらぬ内に・・・・・・。
聞こえてきたのは舌打ちと、武器を構える音。
アナトス「チッ・・・こんな形で知られる事になろうとは・・・」
ロゼル「仕方ない、この二人も抹殺するぞ」
アナトス「・・・了解」
真治「これは・・・どういう事だ? どう解釈すれば?」
ギルギア「ダイアンの王、ウラヌスは住民を抹殺し『装備』を手に入れ、隣国のヴァングに復讐をしようとしているのですよ。・・・私は、これ以上国が荒廃しないよう、貴方達に御助力を頼みたいのです・・・協力して下さいますか?」
ギルギアが、真治と勇治に投げかけた「事実」の欠片と、選択肢。
尤もアナトスとロゼルが襲いかかってきている時点で、真治と勇治に選ぶ道は一つしか無かったのだが。
真治「仕方ねえなあ・・・ギルギアを信用してやるよw」
勇治「うん・・・」
勇治「(・・・でも、何か、ギルギアに利用されてるような・・・)」