???1「・・・これは少々よろしくない展開だな」

???2「・・・よろしくないというか・・・ 本気で味方に加えるつもりかだったんだな・・・ てっきり冗談だと思ったんだが」

???1「彼等からすればダイアンは気違いの攻撃と思っているんだろうが・・・ そろそろ事実を教えれやらねばなるまい」

???2「彼等があんたをすぐに信用するとは思えないが・・・?」

???1「そうとは限らんよ、無能な兄に教えるより有能な弟に教えたほうが案外簡単に信用してくれるかもしれん」

???2「はあ・・・」

???1「さてと・・・ そろそろ助け舟を出すとするかw 行くぞ、ジルガ」

???2「了解」





中間ストーリー6


――再び対面――





勇治「うわぁァッ!!!」

アナトス「・・・どうやら成長してないようだな・・・w」





真治「・・・っくそ! 強い・・・!」

ロゼル「・・・まぁ、そっちの攻撃はワンパターンだからな、 どうやら自分でも知らぬ内にワンパターンになっていたとみえる」





ギルギア「ぐはぁァッ・・・ 何て奴だ・・・」

ガルム「最初の威勢は何処へいったのやらww ・・・ん?」

ギルギア「・・・こんだけで、終わったと・・・思うなよ・・・ 俺は、まだやr」



ガルム「しつけえんだよガキが」





ギルギアは立ち上がりかけた時、彼の俊敏な動きを読む事が出来ずに―――




彼の剛拳は――― ギルギアの脛にめり込み、嫌な音を立てた・・・。




ギルギア「なっ・・・・・・・!」

ガルム「・・・・・・さてと、とっとと始末すっかw」




真治「・・・・・・!! まずい・・・!」

ロゼル「余所見は厳禁だぜ」

真治「!! しまっ・・・・・・」





勇治「・・・はぁ・・・はぁ・・・」

アナトス「・・・どうやらこの勝負は案外早く決まりそうだなw」





ロゼル「・・・・・・一応保険もあったんだが・・・ 冥土の土産として見せておくとするか、出て来い」




次の瞬間、岩が引き裂けるかのような轟音で周囲が満たされる・・・・・・



                  ・    ・   ・   ・   ・
いや、岩が引き裂けるかのような、というより目の前にあった岩が引き裂けていると言ったほうがいいのだろうか・・・・・・




そして、砂煙とともに姿を現したのは――――――

















副管理人「ワタシデース」

ガルム「死ねw」



およそ200程の重装備の兵士、さらには・・・ ゼアまでもいる。 




もう一人は・・・誰だろうか・・・?




???「俺等はてめえの命令で一夜漬けで待機していたというのに・・・ 無駄骨じゃんかよ・・・」

ゼア「そう言うなアルガ、 ロゼル様は一応奴等が来た時の対策の為に俺達を指名したんだ、無駄骨ではないさ」




そのアルガと呼ばれた男はゼアをぎろりと睨み、声を荒げる。




アルガ「けっ、対策だぁ? 結局来なかったじゃねぇか、何の成果も得てねぇんだよ。 これならば街のパトロールのほうがずっと給料高かったんじゃねぇか?」

ゼア「それは・・・」

兵士「・・・アルガ様、それはまるでシリウス達は来ない、と言っている様に聞こえますが」

アルガ「何だてめぇは? 俺の逆鱗に触れたくなければさっさとすっこんで・・・」








兵士「・・・馬鹿かお前は? まだ気付かないのか? アルガ大尉よw」

アルガ「・・・・・・!! ま、まさか・・・!!」








シリウス「久しぶりだな・・・ お望みどおりやって来たぜw」

アルガ「・・・っ!!」





アルガは声を発そうとしたが、腹部に突如激痛が走る。 確認してみると・・・






腹部に、さっきまで無かったナイフが5本ほど突き立てられていた・・・。





アルガ「き、貴様・・・!!」

シリウス「ふぅ・・・ んじゃ、さっきの台詞そのまま返すぜ」








シリウス「俺の逆鱗に触れたくなければさっさとすっこんでろ、この偽善者が!」

その言葉と同時に、アルガの頭部にシリウスの足がめり込む・・・。






アルガ「う・・・・うおおおおぉぉぉぉああああああああアアアアアアアアアア!!!!!」

ゼア「アルガ・・・一旦引いておけ・・・ ロゼル様にはすまないが一旦引くんだ・・・ 俺は残る」

ゼアの言葉と同時に、ダイアンの4人程の兵士がアルガを車へ運び、アルガを車へ乗せる・・・。 シリウスは追わない。





その輸送車が砂煙と共に森の方へと消えていくのにそう時間はかからなかった。さっきまでゼアやアルガ達にくっついていた兵士達は、

車が消えていくと共に恐怖や戦慄を感じた・・・。




兵士達「う・・・・・・うわぁぁぁあああっ!!!!」

銃や剣を投げ捨てて、彼等はダイアンの本拠へと化け物から逃げるかのような速さで逃げていった・・・。





ガルム「・・・・・・ぇ」

ロゼル「・・・まずい、想定外すぎる・・・」

ガルム「早く策略を練れ! 要注意すべし狼は目の前にいるんだぞ!」

ロゼル「さっきの兵士達もシリウスの出現で逃げていったんだ、おそらくここへシリウスを倒しに行く蛮勇を奮う兵士は来ない・・・ それに、もうシリウスと戦う人材はウラヌス様と俺等以外もういない・・・ どうしたものか・・・」

ガルム「だったらウラヌスを連れてくりゃいいだろうが! 戦えない訳じゃないんだろう!?」

ロゼル「無理だ! ウラヌスが戦う事を許可されるのはあくまで本拠に敵が押し寄せてきた時や、軍事力が乏しくなってきた時のみだ!」

アナトス「くそ・・・ 俺等だけでやるしかないってのか・・・」

シリウス「ほう、逃げると思っていたんだが・・・ いいだろう、かかって来い」

ロゼル「いい気になって・・・・・・ん?」

ゼア「どうした?」

ロゼル「・・・! まさか・・・」



ロゼルは何を思ったか、すぐ背後に居たゼアに雷を浴びせようとしたのである。





しかしゼアはとっさに回避し、雷はかすりすらしない。 まるでゼアでは無いかのような瞬発力だ・・・。

ロゼル「・・・やっぱお前ゼアじゃないなw 本物のゼアは数日前のシリウスの攻撃で足を若干負傷している。それを軽々と回避はせんだろうw それにさっきアルガがやられていた時、加勢どころか後方支援すらしなかった。 これはどういう意図だ?w」

ゼア(?)「・・・」

シリウス「もういいだろう、ジルガ」

ジルガ(ゼア)「・・・まさかばれるとは・・・w 知能あるじゃんか」

ロゼル「しかし・・・3対5か・・・ 一旦引くしかないか・・・」

ガルム「お前何言ってんだ! あのテープを野放しにする気か!」

ロゼル「大丈夫だ、世間はそんなウラヌス本人か分からないような声を妄信したりはしない」

ガルム「だが・・・」

アナトス・ゼア「ロゼルの言う通りだ、一旦引くぞ」

ガルム「・・・了解 つかさり気にジルガ会話に入ってくんなw




彼等が去った後、真治は気を失い、その場に倒れた・・・。


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AM:0:00 とある病室? にて



真治「・・・・・・ぐっ・・・」



真治は節々が痛いと感じながらも無理矢理体を起こす。




そこはホテルの一室のようだった。 冷蔵庫、TVは完備され、風呂やクローゼットまである。 クーラーもついていて中々居心地が良い。

真治「さっきのシリウスって奴がホテルを手配してくれたのか? だとしたら有難てぇけどなぁ・・・w」

勇治「・・・ん?兄さん・・・?」

真治「・・・って勇治もこの部屋にいたのか、俺もついさっき目が覚めたとこなんだが、あのシリウスって奴サービスがいいなw」

勇治「え?」

真治「いや、結構家電が充実してるし、多分シリウスがホテルを手配したんだろう。って思ってな」

勇治「・・・僕達は世間では反逆者として知れ渡ってるんだ、ホテルなんか手配したら通報されるんじゃないの?」

真治「・・・あ、そっか・・・ んじゃここ何処だよ・・・ 外の景色見たら分かりそうだな」

勇治「かもしれないね」

真治「とはいえもう深夜だしなぁ・・・ 何か目立つ建物とかあればここの場所も分かりそうなんだが」



サーッ(カーテンを開ける音

真治「・・・」

サーッ(カーテンを閉める音




勇治「どうだった?」

真治「・・・」

勇治「え 何?」



サーッ(カーテンを開ける音

勇治「え・・・」



勇治の目に飛び込んできたのは。




数々の兵士達がCQCの訓練をしていたのである。




しかも、所属は・・・ ”マーズ”・・・

真治「ちょっと待て待て、どうなってんの?w」

その疑問を打ち消すかのように、ドアからノックが聞こえた。

真治「・・・誰ですか?」

現れたのは・・・シリウスだった。





シリウス「話がある・・・来てくれないか」


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